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Fig.4 Spatial distribution of Shields parameter

3.3 海浜変形の予測評価
3次元海浜変形モデルを用いて、人工島周辺の波浪場と波高分布に起因する海浜流場ならびに波と流れによって生じる地形変化を予測した。検討に用いた3次元海浜変形モデルは、水深の深いところまで含めた平面的な地形変化のみならず、これまで実用的に用いられてきた汀線変化モデルと整合がとれた形で汀線変化を取り扱えるように改良されたモデルである(清水ら、1994)7)。モデルの現地適用性については、波浪・海浜流場のみならず、1〜5年程度の長期的な地形変化についても現地データに基づき検証されている(例えば、清水ら、1995)8)。
図−5は、有義波高1mと4mの場合の海浜流場の計算結果を示している。波向は汀線に対して直角入射であ

Table 3. Sediment transport modes behindthe man-made island

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る。波高が大きくなると、人工島背後に向かう海浜循環流が顕著に発達する様子が計算されている。人工島背後は静穏であることから、このような循環流によって持ち込まれた漂砂が人工島背後に堆積することになる。
長期的な地形変化を定量的に予測評価するためには、地形が変化することで生じる波浪・海浜流場の変化を考慮する必要があるので、本検討では、波浪、海浜流、地

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Fig.5 Calculated nearshore current fields

 

 

 

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